緊急事態宣言前となる8月4日、初経を迎える女の子のための「セイリの味方 ―始まる前に知っておきたい5つのことー」講座を開催しました。
参加してくれたのは小学4年生から中学1年生までの女の子とそのお母さんたち。
看護師であり、保健師でもある母力の代表理事の塩川が講師となり、命の始まりについての話から始まり、自分たちの体の仕組み、月経のメカニズムについて優しく暖かい言葉で6組の親子へ話をしました。
子宮の模型や胎児のかわいらしい模型も登場。
胎児のぬいぐるみは大きさはもちろん重さも再現されていて、女の子たちもお母さんたちも愛おしそうに抱っこしていました。
女性の体の仕組みについては、大人も知らなかったことがたくさん!
後半は、親子で実験タイム。
生理1日目から6日目までの経血をみんなで一日ずつ分担して、絵の具で作ってみる実験です。
生理の大先輩であるお母さんに聞きながら「色はこんな感じ?」「何色を混ぜたらいいかな?」と用意された絵の具を慎重に混ぜていきます。
お母さんたちも経血を作る体験は初めてで「量はこのくらい…?」と親子でわいわい楽しみつつ、真剣に実験に取り組んでいました。
「紫になっちゃった!笑」なんて親子もいました。どの子もお母さんからのアドバイスを聞きながら「〇日目はこんな感じの色かな!」とイメージをもって実験していました。初経を迎える前に経血がどんな色をしているのか知っておくことはとっても大切です。
知ることでショッキングな初経でなく、自分が大人の女性の一歩を踏み出せた誇らしく、安心した嬉しい気持ちで迎えてもらいたいな、と思うのです。
実験はさらに進んで月経の手当の仕方へ。
実際にナプキンを外袋から取り出したり、先ほど親子で作った経血をナプキンに染みこませたり、使い終えたナプキンの処理をしたり…。
いざ初経を迎えても慌てないように、実際に生理用品に触れながら手当を学べるのはいいですね。
講座の最後には、生理の時のトラブルと対処法について話を聞きました。
自分一人で生理のトラブルに立ち向かうと苦しいけれど、薬やホッカイロ、周りの人など、「セイリ(生理)の味方」を身につけて乗り切ろう!というメッセージが女の子たちへ送られました。
お母さんたちからは
・生理の血を作る実験やナプキンの分解も面白かったです。
・模型や人形を使った説明がとても分かりやすかったです。
・前半の命のお話、心にしみました。
・自分自身も女性の体について振り返る機会になり、改めて女性はすごいなと感動しました。
・母としても落ち着いて対応できそうです。子どもとも共有できたことが今後のためによかったなと感じました。
・家庭ではなかなか教えることができない細かいことを教えていただきよかったです。
と感想をいただきました。
「次女が参加できる日まで続けてください!」と伝えてくださったお母さんもいました。
性のことは大切だと分かっていながらも、どう伝えるか難しいですよね。
親子だと気恥ずかしさもあり、真剣に話せないこともあるかもしれません。
この講座ではサイエンスの視点も交えながら真剣に、あたたかく子どもたちに月経を伝えています。
次回の開催をぜひお楽しみに!!
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