• 母力

岳南朝日新聞11月掲載されました

毎月第2木曜日、岳南朝日新聞に母力コラムを掲載いただいています。 コラムタイトルは「母に必要なチカラって何だろう?」です。

11月はメンバーの金井あゆ美が『第3の居場所~職場と家庭の他に』をテーマに書きました。

以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。


私には職場と家庭の他に、第三の居場所があります。

結婚して実家の神奈川を出て、夫の住む静岡県に引っ越しました。結婚して4年後に出産しましたが、勤務先以外に友達と呼べる人はおらず、平日は小さな娘たちと三人きりとなりました。

仕事のように成果が目に見えないし、家に一日中いるのに家事もろくにできず、自分は何もしていないように感じていてとても苦しい時期でしたが、自分と同じように子育てしているお母さんたちの団体と出会いました。主催しているワークショップに参加しているうちに私自身も我が子をおんぶしながらスタッフとしてボランティアをするようになりました。子育ての楽しさも、苦しさも、分かち合ってくれる仲間の存在に救われました。


同じように乳幼児を育てているお母さんとの交流は、私にちょうどいい手の抜き方も教えてくれました。ネットや子育て本に載っているように子育てしなければいけないと思いこんでいましたが、余裕が生まれて我が子のことをかわいいと思える瞬間も増えました。


お母さんたちのスゴイ会議

今年の8月に休刊となったUmidas+というフリーペーパーは、育休中に私も編集部員として活動していました。2ヶ月に一回の発行に合わせて、企画会議も2ヶ月に一回行います。会議に参加する編集部員もほとんどが子連れ。オムツ替えをしたり、ミルクをあげたり、いたずらを止めたり、子どもの遊び相手もしながらの会議となります。


そんな会議の中で次号のテーマ決め、記事の内容決め、担当する記事の分担までをおよそ1時間半で決定していくのです。初めて企画会議に参加したときはスムーズな進行に驚きました。しかも誰か一人が仕切ってがんがん決めるのではなく、一人一人のお母さんたちが意見を出し合って決めます。たくさんの意見が出ても、「地域に住む乳幼児を子育て中のお母さんお父さんに喜んでもらう」というフリーペーパーの目的に立ち戻るので、会議に参加したメンバーが納得して1つのテーマに集約していました。


職場の会議では、会議の時間短縮を目指すあまりに必要な議論がされないまま決まったり、意見が分かれたときも「〇〇という役職をしているあの人がこう言ったからこれにしよう」ということも多かったりしたので、物事の決め方を初めて体験できた気がしました。「このメンバーと一緒に活動していたら、仕事にも生かせる学びがあるかもしれない」と感じ、育休中は母力向上委員会の活動にめいっぱい力を注ぎました。



ブランク期間がスキルアップ期間へ

我が子の体調不良によって編集部に迷惑をかけてしまうこともありました。ワンオペ看病は本当に過酷で、心理的にも追い詰められていたときに編集長をしている先輩ママが心配してメールをくれました。「家族を後回しにしても、仕事の質を下げずに無理をしてでも頑張るのではなく、家族を最優先しても仕事がまわるように努力することに尽力しよう」「丸投げではなく、引き継ぎをしよう」「現状の引き継ぎに努めた後は母としての役目を最優先しよう」「家族を最優先できるチームを実現するためにみんなでサポートし合っているから、そのつもりでみんなを信じて任せよう」


編集長がこのメールをくれなかったら、子どもにも無理をさせていたかもしれません。そうして限界まで頑張った結果、我が子を優先しきれなかった自分を責めただろうと思います。仲間がピンチになったときは、あのときみんなが助けてくれたように、私も恩を送っていきます。いつか休んでしまうかもしれないから、できるときに無理をしてでも先回りして仕事を進めておくのではなく、万一の時も引き継ぎやすい状態にしておいた方が有効なことも分かりました。休んだときに限らず、職場で仕事を依頼したり、割り振ったりするときに、今でもメールの内容を思い出して働いています。


子育て中に出会った仲間たちのおかげで、ブランクだと捉えていた育休もスキルアップの期間となりました。母力向上委員会のお母さんたちから学んだことと勤務先の良いところを組み合わせて、よりよく働き、よりよく生きたいと思っています。復帰して3年経つ今でも、可能な限り第三の居場所に関わり続け、学び続けたいし、刺激をもらい続けたいです。


母力向上委員会では常時運営メンバーを募集しています。運営に関わると言っても、アンケート調査等だけに関わるメンバーもいれば、スタッフとして関わる人もいて、関わり方は人それぞれです。まずは12月13日(月)のワークデイにお越しください。子連れでもできる封入などの作業を一緒にやってもらえる方を募集しています。詳しくはHPをご覧ください。



文責 金井 あゆ美