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岳南朝日新聞2月掲載されました

最終更新: 4月6日

毎月第2木曜日、岳南朝日新聞に母力コラムを掲載いただいています。 コラムタイトルは「母に必要なチカラって何だろう?」です。

2月はメンバーの原美奈子コロナ禍で子育てをするお母さんについて書きました。

以下より全文お読みいただけますのでぜひ読んでみてください。


コロナ禍で子育てをするお母さんへ





妊娠中も出産後も感じていた不安

三十数年前、私は両親の元に第二子として生まれました。両親は共働きでしたが、私がやりたい!と言ったことは出来るだけ叶えてくれました。今思えば、かなりむちゃくちゃな娘だったと思います。そんな私も5年前に結婚し、娘を授かり、母となりました。母になってわかる、両親のありがたみ…一方で、地元に戻っての結婚・出産には想像よりも苦難の連続でした。単身赴任で常に不在の旦那さん。同市在住でしたが、共働きの両親。初の妊娠。毎日、見えない・言葉にあらわせない不安がつきまとい、涙が自然と出てしまう…そんな日々でした。健診に行って「順調ですよ!」と産婦人科の先生に言われても、なぜか不安な気持ちのままでした。

 夏に出産し、待ちに待った娘との対面。嬉しくて涙しましたが、同時にこの子を育てていけるのだろうか…という、重圧に押しつぶされそうになりました。どうしてうまくいかないのだろう…ということが続き、落ち込みました。出産前は時間があれば外出していた私ですが、出産後は外にでることも怖くなり、ひきこもりがちになりました。赴任先から帰ってきた旦那さんに「出かけよう!」と誘われても、「あれも準備して、これも準備して…こんなことがあったら、どうしよう。あんなことがあったらどうしよう…」と不安になり、なかなか出かけられませんでした。今思えば、便利な世の中ですし、大人が2人いるのだから、何かあったとしてもどうにかなっただろう、と思うのですが、当時の私はそこまで頭が回らなかったのです。


強い不安の一因

 どうしてここまで追い込まれていたのかは今となっては不思議ですが、ひとつ思い当たることがあります。それは、当時大人と話さないで終わる日もあった私が頼りにしていたSNSやインターネットです。毎日それらを眺めている中で、自然と私の中に「母はこうであるべきだ!頑張らなければならない!」という“完璧な”母親像が出来てしまっていたのだと思います。そのため、つらくてもつらいと言えなくなり、「弱音を吐くのはいけない!」と思いこんでいたのです。今は、大きく考えも変わり、SNSやインターネットの情報に翻弄されることもなくなりましたが、当時のことを思い出すと今でも「当時は苦しかったな…」と思います。


コロナ禍で再び感じた不安や迷い

2020年、新型コロナウイルスにより日本も含め世界中で生活が大きく変わったな…と感じています。母であり、妻であり、娘であり、社会人でもある私も随分と悩んだ時期がありました。4~5月は娘の通う子ども園は登園自粛。母としては、娘の安全などを考え休ませたい。しかし、社会人としては、通常勤務の職場に迷惑をかけるのではないか…また、普段から娘と過ごす時間が少ない私が、この子とずっと一緒にいることができるのだろうか…友人にも会えない状況で何をしたらいいのだろうか…など、色々な考えが頭の中をぐるぐると回り、どうしたらいいのかわからなくなりました…出産直後の子育てと一緒で、完璧な答えが出なかったのです。


完璧を求めずトライ&エラー

しかし、きっと何をするにも「完璧な答え」なんてないのだと思います。特に子育ては、未知の生物との生活だと私は思っています。その中で、母たちは本当に色々なことを予想し、考え、選択し、決定し、実行していきます。そんなことをよそに、子どもたちは予想をはるかに超えてきます。子育ては、トライ&エラーの連続です。トライ&エラーに疲れてしまうこともあると思います。このご時世だから、いつも以上に神経をとがらせているお母さんが、たくさんいると思います。私もそんな一人です。母も一人の人間!!疲れるし、弱音を吐くことだって普通です。特に今年は、意識して弱音を吐いて、肩の力を抜いて、私は過ごしています。富士、富士宮地区には、頑張るお母さんを応援してくれる方々がたくさんいます。ぜひ、頼ってみてください。


文と写真:原美奈子