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岳南朝日新聞7月掲載されました

毎月第2木曜日、岳南朝日新聞に母力コラムを掲載いただいています。 コラムタイトルは「母に必要なチカラって何だろう?」です。


7月は神崎陽香【双子育児と受援力】をテーマに書きました。

以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。

【双子育児と受援力】

「妊娠していますね~。袋が二つだから双子ちゃんだね。もう一人いないか診てみるよ。」と、先生。「いやいやいや…」と見たエコーが、私と双子との出会いでした。この時、長男3歳。幼稚園は好きなのに、登園がすごく嫌な頑固な園児。毎日、なだめて、おだてて、怒って、物で釣って…と、様々な方法で、結局引っ張って連れて行くという苦行を早二か月ほど毎日繰り返していたところでした。「誰か助けて~…」と思っていましたが、私たちの両親は、神奈川に住んでいて、父も仕事をしていたので、簡単には呼べません。そんな中、私は強烈なつわりに襲われ、猛烈に足が痛くなり、その足を引きずりながら夏休みを乗り切ったところで、病院の先生が変わり、私の左足にビッシリできた血栓を発見。そして即入院…。そこから私の母が毎週平日来てくれて、手のかかる長男を見てくれていました。


【双子育児の始まり】

そこから半年ほどして、帝王切開で双子が誕生します。うちの双子は健康優良児で、私とほぼ一緒に退院してきました。一方の私は産後の傷も癒えず長期入院で筋力も無く、ボロボロ。そんなことお構いなしで、双子と長男の育児が始まります。まず、寝られない…二人の寝るタイミングはバラバラ。母乳はうまく飲めないので、搾乳したものを哺乳瓶に入れて与えていました。二十四時間、オムツを替え、ミルクを与え、吐き戻され、着替え、寝かせ、哺乳瓶洗い、搾乳や次のミルクのセットをしている間にもう一人起きる…がエンドレスで続きます。一晩の連続睡眠時間は一時間ぐらいだったでしょうか。夜は一人で一か月ほどそんな生活をしていました。ちょうど一か月検診で産婦人科に行った時、自身では気が付いていなかった私の高熱に、看護婦さんが気付いてくれました。そこから、夫と母は二か月ほど、どちらかが夜中、子どもを一人みてくれるようになりました。私は昔から人に頼ることが苦手で、「受援力」を鍛えておけば良かったと今は思います。


【夫の転勤】

なんと、双子が一歳のころに夫が転勤になります。幸い、週末に帰って来られる距離だったのですが…平日の夜は不安でした。毎晩「今、地震が起きたら、どうやって逃げるか…」「効率よく家事をするには…」と頭が休まる暇がありません。そこから四年ほど、ほぼワンオペで過ごしました。


【双子育児の楽しみ】

一歳を過ぎてくると、二人で遊べるようになっていきます。ずっと抱っこやおんぶだった長男よりは助かりました。歩けるようになると二人で手を繋いで部屋を歩いたり、かくれんぼをしていたり、かわいい面もたくさん見られて癒されました。大変さは二倍ですが、かわいさは四倍ぐらいかな(笑)小学校二年生になった今でも、二人が学校で習ってきた歌を一緒に歌ったり、踊ったり、仲良く遊んでいる姿をみると、双子で良かったねと思えます。


【双子育児で困ったこと】

私は双子とのお出かけがとても億劫でした。大人一人、幼児一人、乳児二人…完全に手が足りません。転入者なので、ママ友も少なく、自分の家の周りしか知りません。初めての場所は、子連れに優しいかな…どんな場所かな…色々不安で結局、出かけられない。あの頃は、子どもたちを生かすことに精いっぱいで、子どもの成長は嬉しいけど、私って何?疲れたな…。と思う日も多々ありました。


【ツインパワーズとFcomo】

そんな頃の双子の遊び場は双子のサークル「フジツインパワーズ」でした。月二回ほどですが、部屋を貸し切り、子どもを気兼ねなく遊ばせる事が出来、双子ママとのお話がとても良い気分転換になりました。支援センターは、方々に散っていく我が子を連れて行くのにはハードルが高く、少し大きくなるまで行けませんでした。こんな時に、私が今関わらせていただいている地域限定のオンラインコミュニティ「Fcomo」があれば、お出かけの選択肢も増え、楽しみも増えたのではと思います。あの頃の私のような人に届いてほしいと思い、Fcomoで楽しい情報をお届けできるように頑張っています。

双子を育てて分かったことは、同じように育てても趣味嗜好など全く違うように育つという事です。幼い頃は、好き嫌いも違い、お互いのお皿を交換すると完食するという日々でした。もし、他人や育児書と我が子の成長を比べて悩んでいたら、うちの双子を思い出して、「個人差よね。元気なら大丈夫~!」と思ってくださいね。そして、今はさらに下の子も生まれ、兄弟四人で毎日にぎやかな生活を送っています。



文責 神崎陽香



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