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岳南朝日新聞5月掲載されました

  • 母力
  • 15 時間前
  • 読了時間: 3分

5月は望月希久枝

「18歳、卒業と旅立ち~小さな一歩から」をテーマに書きました。


以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。


「18歳、卒業と旅立ち~小さな一歩から」


小さな一歩から始まった成長

この春、長女が18歳の誕生日を迎え、高校を卒業しました。3月末生まれの長女は、同学年の中でも幼さを感じながら成長してきました。特に保育園時代、1歳になったばかりの頃は、すでに元気に走り回る子どもたちの中で、一人ゆっくり座っている姿が印象に残っています。初めての子育てで戸惑いながら、周囲と比べては心配する日々でした。


好きが自信へと変わる瞬間

それでも長女は、素直でマイペースな性格のまま、のびのびと成長していきました。三姉妹の長女として妹たちを見守りつつも、自分のペースは崩さず、時には次女に注意されることもある、そんな微笑ましい関係でした。小さな頃から歌うことが大好きで、保育園では元気な歌声を先生に褒められ、休んだ日には「歌う時だけでも来てほしい」と言われたこともありました。その歌うことへの想いは高校でも続き、音楽部でギターを手に楽しそうに演奏していました。高校最後の文化祭で堂々と歌う姿を見たとき、幼い頃の面影と重なり、大きな成長を感じ胸がいっぱいになりました。


家族で過ごした時間の重み

この春から、長女は進学のため家を離れました。18年間共に過ごした家族との時間に一区切りがつきます。三女とは9歳差で、共に過ごした時間はたった9年。当たり前だった五人家族の暮らしは、振り返ればかけがえのないものでした。子どもたちが小さい頃は、夫や義両親に支えられながら子育てをしてきました。その後、家族の別れなどを経験し、日常は少しずつ変化していきました。それでも当時は目の前のことに精一杯で、その尊さに気づく余裕はありませんでした。


当たり前ではなかった日常

仕事に追われ、子どもたちと一緒に夕食を囲む時間は多くありませんでした。今になって、そのひとときがどれほど貴重だったのかを実感します。夫や義両親の支えがあったからこそ、子どもたちは健やかに成長してくれました。成長とともに生活リズムは変わり、中学生になると疲れてそのまま眠ってしまう日もあり、高校生になると帰宅時間も遅くなります。家族全員で「いただきます」と言える機会が減っていくことに、少しの寂しさを感じるようになりました。離乳食に奮闘していた頃が、今では懐かしく愛おしい記憶です。小さな口を大きく開けてご飯を食べ、「おいしい!」と笑っていた姿は、かけがえのない宝物です。当たり前だと思っていた日常は、人生のほんの一瞬だったのだと感じます。


旅立ちと、それぞれの成長

家を出た長女は、静かな環境の中で、これまでのにぎやかな日々を思い返しているようです。何気ない会話や妹との喧嘩も、今では大切な思い出になっているのだと思います。私自身も家を離れてすぐの時に、母が朝食を準備する時のまな板を軽快に「とんとんとん」と包丁の音を夢に見て、目が覚めた時にふと寂しさを感じたことがありました。そうした経験を重ねながら、人は成長していくのだと思います。

これから長女は新しい環境で多くを学び、成長していくことでしょう。その姿に励まされながら、私自身も、娘に誇りに思ってもらえる母であり続けたいと感じています。これからも一日一日を大切に歩んでいきたいと思います。


文責 望月 希久枝

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