9月は柏木 夏希が
『子どもが大好きになる居場所~じいじとばあばから学んだこと~』をテーマに書きました。
以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。
子どもが大好きになる居場所~じいじとばあばから学んだこと~
我が子も今年で3歳になります。春から園での生活が始まり、活動する場所が増えました。園での生活は楽しいよう。ただ、園に行こうとすると「今日はじいじとばあば?」と結構な頻度で確認します。
我が子が待ち侘びる「じいじとばあば」のおうち。私の実家のことですが、子どもが行きたいと思う実家の秘密について、私のこれまでを振り返りながら考えることにしました。
わたしの大事な実家
私は生まれも育ちも富士市です。結婚を機に富士宮市へ移住しました。実家まで車で30分ほどなので、月に何回かのペースで子どもと一緒に実家に帰っています。
私自身、母の作ってくれる料理が好きだし、父と話す他愛のない時間が好きです。何より実家に帰ると自分も子どもに戻れる気がして。私にとっての実家は、大人になっても甘えられる大事な居場所です。
そして、母になる。
第一子の妊娠が分かると迷うことなく、里帰り出産を選びました。2021年の12月に我が家の長男が無事に誕生。私は三人姉妹だったので、私も私の両親にとっても、初めての男の子。そして何より初孫です。
私の両親は「じいじ」と「ばあば」に、そして私は「お母さん」になりました。
里帰りもひと段落し、富士宮に戻ってくると、日中は子と私と2人だけの暮らしが始まりました。
家事もやって、子育てもして、自分のことは後回しで…毎日がいっぱいいっぱい。子どもが全然寝てくれないとき、子どもの体調が悪いとき、どうしていいか分からず。それに夜も眠れず、疲れがとれない日々。お母さんになるってこんなに大変だとは…。思っていたけど、思っていた以上でした。
子育てを分け合うということ
子育てはとても大変。でも子どもは本当にかわいい。疲れていても素直にそう思えるのは、困ったときの拠り所があるからです。
私にとってのそれは実家です。肩の荷をおろして、ホッとできます。子どもを見てくれる人ことも助かるし、何より「うんうん」と話を聴いてくれるのです。
「お母さん」としての悩みを相談できること、子どもの成長を一緒に心から喜んでくれること…たくさんのことを実家では分け合えることができて、大人の私もついつい帰りたくなる場所です。
子どもが大好きな「じいじとばあば」
二人と遊んでいると「ママばいばい」といい、帰ろうとすると逃げ回る我が子。
我が子が好きなじいじとばあばの秘密。大きく二つにまとめてみました。
一つ目は、子どもと全力で向き合っていることです。特に遊ぶときは子どもよりも楽しそうです。
「やりたい!」という気持ちに向き合ってくれる大人がいることは子どもにとってすごく嬉しいこと。そんな2人の本気が我が子は好きなんだと思います。
子育ての日々の中で、子どもとの向き合い方を振り返ると「ちょっと待ってて」が口癖になっていることに気づきます。うちの両親のすごいところは、ついつい言いがちなこのひと言を言わないところです。何かしていてもひとまず子どもファーストでいてくれること。本当にありがたい。
二つ目は、何でも前向きに関わってくれることです。子どもの様子をしっかり見て、子どものあらわれを必ず認めて明るい声かけをしています。
また、子どもに対して、否定的な声かけをしたり、ネガティブな言葉をかけたりしません。
ネガティブな声掛けは、子どもの自己肯定感の育ちに悪影響を与えると言われています。まして、家族からの言葉だと心に残りやすいし、子ども自身も使うようになっていきます。
色々な人と関わるようになると、コミュニケーションの中でたくさんの言葉に触れます。できれば、前向きで、あたたかい言葉を子どもにはたくさんきいてほしいです。親としても心掛けたいことです。私の両親の関わり方は、子育てのお手本でもあるのです。
これから出会う『居場所』
『居場所』という言葉には『安心していられる場所』という意味があるそうです。私にとっての実家は、子育ての方法を学んだり、子育ての楽しさや悩みを共有したりできる大事な居場所です。我が子にとっても、自分を大事にしてくれる人がいる楽しい居場所です。いつも本当にありがとう。
大人になっても新しい居場所は見つけられます。私自身、母力でのイベントを通して、新しい自分を探せるすてきな居場所を見つけました。子どもにとっても、たくさんの出会いを通して、安心して楽しく過ごせる居場所がたくさん増えるように、1人のお母さんとして願うばかりです。
文責 柏木 夏希
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