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岳南朝日新聞5月掲載されました

  • 母力
  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

5月は 塩川 祐子

【産み育て続けることができるまちづくり】をテーマに書きました。


以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。


【産み育て続けることができるまちづくり】

 

【子育て環境デザイン10年】

母力向上委員会がNPO法人になって今年で10年目となりました。市民活動団体としてスタートした活動でしたが、子育ての環境を改善するためには子育て支援を仕事にする必要があると考えました。NPO法人として富士宮市や富士市、静岡県等に行政のお仕事、更に様々な企業と協業しより安心して楽しく子育てを出来るようにするための環境を創ってきました。その代表的なものに、「ベビーステーション」「ふじのみやハハラッチ」があります。これらは富士宮市第5次総合計画の事業として準備をするところから始まりました。既に社会インフラとして存在するコンビニエンスストアが子育てを応援してくれたらどれほど安心が拡がるか、子育てに必要な情報が集まったサイトがあればどれほど便利か、当時この地域にはないものを自らの子育てで困った経験から生まれた事業でした。多くの方に御理解御協力いただき、ここまで続けることができました。多くの母が関わり事業を盛り上げてくれました。この10年で子育て支援の環境は大きく変わりました。子育て支援者が増え、個人への補助金も増え、子育てをしやすい環境が整ったかのように見えます。しかし、社会情勢の不安定さが増し、生まれてくるこどもの人数は毎年減少し続け、子育てをしている人たちの存在はスーパーマイノリティとなり、その声は届きにくい状況となっています。今年度は、これまでのこの感謝の気持ちを込めながらご恩贈りの気持ちで一つ一つ取り組み、これまで構築してきた事業を子育て環境の一部として、今に求められる形への変容させるべく、次のステージに向けて展開していきます。


【楽しく!わたし向上計画】

ふじのみやハハラッチ事業ではこれまで62名のママライターが誕生し活躍してきました。初めての子育てで不安を抱えながらも、「自分の子育てに必要な情報を地域にも発信したい」「転入して間もないからこそ、富士宮を知り好きになりたい」「これまでの子育て経験を今のママに伝えたい」等様々な思いでハハラッチとして情報を発信し続けてくれました。自分の事業で大活躍中の方もいれば、ライターを仕事として頑張っている方、4~5人と産み子育てを頑張っている方など個性いろいろです。今年度は、そのママライターたちが講師となって地域のママ向けに5月から6回講座を開催します。ライターとして学び培ってきたスマホでの撮影技術や読んでもらいやすい文章の書き方のコツなどをお伝えします。


【パパも笑顔に!ミヤパパ講座スタート】

 一昨年から富士宮市健康増進課の事業として始まった『ミヤパパプロジェクト』。ついに今年はパパ向けの講座が始まります。これまでママを笑顔にすることでこどもやパパ、地域を笑顔にしよう、と様々な活動を展開してきましたが、ここ数年の間に出会うパパ達から「もっと早く母力さんに出会いたかった」「父親も不安はあるんです。父親にも支援は必要です」という声をいただきました。 一人親として乳幼児子育てを頑張っている方、育休を取得したけどどうしていいかわからない方、産後パートナーの不調が続き家事育児を頑張っている方、等々パパ達も子育てや家事を頑張る姿を見聞きします。そんなパパ達にもっと子育てを楽しむことができるように、パートナーとの絆が深まるように、先輩パパを中心として6月以降、5回の講座を計画中です。我が子とお出かけ、パパ達や新たな情報との出会いなど是非お楽しみください。


【未来創造】

これまでの10年を振り返りながら、これからの未来に想いを馳せ、団体としての役割を考える日々です。活動を始めた頃「こどもたちが産み育てる時に安心して産み育てることができる地域にしたい」という想いでできることに取り組んできました。社会人となった長女の年代は出産し始めています。産む産まないは自由選択ですが、「産んでみたい」と思うことができるかどうかは、それまでの出逢いやその地域の環境の影響が大きいことに違いありません。ひとづくりはまちづくり。ふじのみやベビーステーション事業では、中高生から社会人までの方に今の子育てをサポートしながらもいつか自分も産み育てる時の受援力を高めることができるよう、ベビ*ステサポーター養成講座に取り組んでいきます。

この一年の活動が一人一人の人生、富士宮市の未来創造につながるよう、心を込めてお届けします。


尚、講座の詳細は当団体のホームページよりご確認願います。https://www.haharyoku.com


文責 塩川 祐子

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