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岳南朝日新聞12月掲載されました

12月は 佐野安以が

『子育てを通して身につけた行動力』をテーマに書きました。


以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。


子育てを通して身につけた行動力


【子育ての現実】

私は、臨月まで都内で保育士として働き、コロナ禍と同時に10年ぶりに地元富士宮へ帰ってきました。制限される中での出産、人に会うことに抵抗を感じる産後。家の中にいることが嫌でたまらず第1子を産んでまもなく、生後2ヶ月の娘を抱っこして講座やイベントなどを探し歩いていました。そんな時見つけたのがさぁどぷれいすSAN、母力向上委員会の存在です。講座に参加してこれから迎える夏の過ごし方について話しをしました。参加しているママたちと私は同じ『子育て中のママ』なはずなのに、身だしなみは整ってるし、講座中は積極的に意見を出す姿からみんな『キラキラしたママ』に見えて日々の家事育児に疲れ切ってる私は行きづらさを感じたのを今でも覚えています。


そんなあの日から月日が流れ、年子となる第二子を家族と大好きな助産師さんにフォローしてもらいながら自宅出産しました。産後の回復も良く、自分に余裕ができてきた時に 、保育士の資格を利用して何か仕事ができないか考えていました。


そんな時、 母力向上委員会のSNSで見つけた「企画の『キ』」というタイトルの講座。申し込みはしてみたものの、まだ気持ちがはっきりしてない自分に不安を抱えながら参加しました。普段は子育てに追われていますが、託児スタッフに子どもたちを預けて、自分の時間を作れた嬉しさもあり、ひっそりと秘めていた思いを最後の感想で共有しました。それが「ママ向けのフリマをやりたいです!」というものでした。伝えてみたところ、「母力のメンバーになってやってみたらいいよ」との返事。勇気を出して自分の想いを伝えたことで、とんとん拍子で『キラキラしたママたち』の仲間入りができたのです。 メンバーになって、他のメンバーのママたちのお話を聞いたりしながら、少しずつ企画や運営のことを知っていき、他メンバーと協力して団体主催のフリーマーケットを開催してみることができました。このイベントが今後の私の大きなきっかけになりました。



【新しい挑戦】

母力メンバーになると、来年度あなたはどの事業に関わってみたいですか?と聞かれます。そこで、何気なくおもしろそうだと思った『mama college』に関わってみたいと答えました。 mama collegeは、ママのための講座を開催するものです。そうして、気づいた時には同世代の子育てをしているメンバーと共にmama collegeのスタッフになり、講座がスタートしました。当時1歳と2歳の子連れスタッフという心配もありましたが スタッフみんなでスタッフの子どもを見るというスタンスに助けられ毎週火曜日を楽しみにしている自分がいました。今年度からは0歳児クラスという講座よりももう少しハードルの低い0歳ママの集まる場を開催することになり、保育士の知識を活かして企画を考えて取り組んでいます。また、この母力で学んだ知識と保育士時代に大きな行事を計画した経験をもとにプライベートでも『ままふりま』という自主イベントも企画運営をしています。


気づいてみると、『0歳児クラス』や『ままふりま』は自分の保育士経験を生かした仕事をしたいという、産後にやりたかった夢が新しい形で実現していたのです。



【これからも継続していきたい】

今は月に一度、富士や富士宮でキッチンカーやハンドメイド作家さんをお誘いして、サイズアウトした子ども服や玩具のフリーマーケット『ままふりま』という名称で平日イベントを開催しています。 自分が母親になって感じている、「買い物の間少しだけ子どもをみてくれる人がいたらいいのに」、「イベント中でもゆっくりと子どもにご飯を食べさせてあげたい」という想いを活かして、ゆっくりとした買い物やご飯タイムが取れるよう託児ルームを設けたり、畳のある場所でお昼がとれるような工夫も取り入れつつ、今後も続けていきたいと考えています。

また、関わり続けているmama collegeでも、昔の私と同じく小さいわが子を抱えて講座に参加してくださったママたちに寄り添えるよう取り組んで行きたいと思っています。


 こうして自分のやりたかった事を実現できているのは、私を『母』にさせてくれた娘と息子の存在といつもそばでサポートしてくれる夫のおかげです。


『キラキラしたママ』に衝撃をうけた3年前の自分からは想像もつかないですが、子育てをして人を頼る大切さを学び、母になっても新しい挑戦をする行動力を身につけた今の私は『キラキラしたママ』に近づけたと感じています。


佐野 安以

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