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岳南朝日新聞1月掲載されました

1月は 小西和希が

『3人の子育て中に転出、悩みを伝える大切さ気づき』をテーマに書きました。


以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。


【さぁ引っ越しが決まった!】


3月上旬、主人の転職に伴って富士宮からの引っ越しが決定しました。引っ越し先は奈良県にある人口1300人の村。住所を見たときには漢字が読めないほど全く知らない村でした。

早速、村について検索。信号機は村に1つしかない。保育料0、1、2歳児無料。子ども医療費無料、給食費無料、学童費無料、と子育て支援に力を入れているんだなと子どもが3人いる我が家にはとてもうれしい場所でした。その反面、近所付き合いや地区の行事など村ならではの大変さがありそうだな…というのが第一印象でした。


 そして、何より引っ越しまでに日がほとんどない。急いで引っ越し業者を探さなくては。3月というこんな繁忙期に見つかるのかという不安が募りました。子どもが3人いる中で荷造りができるのかなという心配もありましたが、始まってみたら、子どもたちが戦力になってくれました。小2長女、年中の長男、2歳の次女。自分のものは自分で段ボールに詰める、子ども部屋のものはすべて子どもたちが荷造りしてくれました。そして、一番最初に片付いたのも子ども部屋でした。更に、私たちの荷物も「早く準備しなよ!」と世話を焼いてくれるほど。子どもたちの成長を実感する出来事でした。



【村での暮らしが始まった!】


 引っ越した後の村の第一印象は、自然豊かな素敵な場所。移住に力を入れているので、外部から来た人にもとても優しく温かい人たちばかりです。また、自宅から10分以内に保育園、小学校、役場、商店、診療所と必要な場所がすべて網羅されているので、とても便利でした。その反面、スーパーやお店、娯楽施設などは車で30分かけていかなければならないという不便さはありました。


長女の小学校へはスクールバスに乗って登校になりました。今までは徒歩登校だったのでウキウキで登校していました。ただ、制服登校なので好きな洋服が着られない事や同級生が5人しかいないためすぐに当番が回ってくる、授業の発表にすぐ当てられる、担任の先生が嫌い、という不満もありましたが、誰とでもすぐに仲良くなれる性格の長女なので同学年以外にも友達ができ、ぼちぼちと学校生活がスタートしました。


 長男の通う保育園(村で唯一の保育施設のため年少以降は就労に関係なく通える)も0・1・2歳児含め30名前後なので子どもたちのやりたいことをみんなで決めて園生活を過ごします。富士宮では子ども園に通っていて毎日やることが決まっていたため、自由に自分のやりたいことをやっていいよと言われて最初は戸惑っていたみたいですが、夏頃にはみんなでどろんこ遊びをしたり、虫取りをしたりとだんだんたくましくなっていきました。


 

【ふとしたことで・・・】

一番困ったのが次女との過ごし方です。富士宮では支援センターをよく利用していました。でも、村の支援センターは今閉鎖中。保育園に行っていない次女と日中どうやって過ごしていこうかと悩みました。公園も小さな公園が1つしかない。散歩も歩いてくれずずっと抱っこ。家の中にずっとこもっていてもお互いストレスが溜まっていくばかり。


そんな中、月に1度保育園で行われる未就園児向けの教室に参加したときに「何か困っていることはない?」と先生から聞かれ「日中、子どもと行く場所がない。土日の遊べる場所がないんですよね…」と話したら「保育園のここの部屋平日も使っていいよ。土日も園庭で遊べるよ!」と教えてくれました。それ以降、次女は毎日長男を保育園に送っていくと自分も別の保育室へ通うようになり、給食時間の前まで保育室で遊んでいたり園庭で遊んだりと毎日過ごしています。




【人に話すことで変わっていく】


今回、富士宮からの転出で様々なことがありました。私自身これまであまり人に相談したり頼ったりするのが苦手でしたが、知らない土地では人に聞かなくてはわからないことだらけ。人に聞くことによって自分の困っていることが解消したり、自分自身の整理が出来たり、新たな発見につながることが多くありました。


みなさんもまずは、自分が思っている事、感じていることを身近な人に言葉にして伝えてみてはどうでしょうか。思いがけない解決策が見つかるかもしれませんよ。


小西和希


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