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岳南朝日新聞10月掲載されました

  • 母力
  • 11月2日
  • 読了時間: 4分

10月は木田美早

【私の『サードプレイス』】をテーマに書きました。


以下より全文お読みいただけますので、ぜひ読んでみてください。

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私の『サードプレイス』

 

サードプレイスとは

私がNPO法人母力向上委員会に出会って4年半が経ちました。当時1歳だった長男は6歳になり、次男が誕生して4歳になります。母力の活動拠点は、さぁどぷれいすSANと名付けられています。みなさんはサードプレイスという言葉を知っていますか?その意味をGoogleで調べてみると【サードプレイスとは、自宅や職場とは別に、リラックスできる「第3の場所」のことです。人々が自由に交流し、自分らしさを表現できる場所として、生活の質を高める上で重要だとされています。】と出てきます。私にとって母力はまさにサードプレイスなのです。子育てをしていると、嬉しいこと、楽しいことも多くありますが、もちろんそれだけではありません。常に悩んだり迷ったり、時には苦しんだりすることだってあります。子どもを産み育てることは自分で選択したはずなのに、日々家事育児仕事とたくさんのことに追われているうちに、大切なものが見えなくなってしまったり、自分がどうしたいのかを忘れてしまったり、わからなくなったりすることがあります。


そんな風にモヤモヤを抱えて、つい自分を見失ってしまった時に、私の頭にまず浮かぶのは母力向上委員会の存在です。母力メンバーの共通点は、みんなお母さんということ。年齢やそこへ至るルーツや性格のタイプはそれぞれですが、みんな子育ての大変なことも喜びも経験しているので、私の悩みやモヤモヤを話すと気持ちをわかってもらえることが多いです。アドバイスや共感をもらえたり、自分とは違う視点や考え方の発見があります。それは時に面白かったり、共感したり、そこでまた自分を取り戻すことができるのです。

 

自分を受け止めてもらえるということ

サードプレイスの定義のひとつに、「自分らしさを表現できる場所」とあります。女性は結婚、出産を経ると突如として役割が増えます。妻、母、嫁、人によっては住んでいる地域や職場での役割などもあるかもしれません。その中で自由に自分らしさを出すということは容易ではないと感じます。夫や子ども関係のコミュニティのなかではなおのこと。


母力の面白いことの一つに、ミーティングの前にチェックインという時間があります。このチェックインとは、ミーティング開始前に全員が順にそのとき感じていることや、最近の出来事など、好きなことを何でも自由に話します。仕事に関する話もあれば、全く関係のない話まで、内容は様々です。そのときの自身の心身の状態をシェアするのです。私は子育ての悩みや自分が考えていることなどを話すことが多いですが、母力のなかではまず否定されることはありません。どんな話もみんなよく聞いてくれて、必要に応じてアドバイスをくれます。母力では、他者の考えを受け入れなくてもいいけど、受け止めるということを大切なことの一つに掲げています。この、受け止めてもらえるという感覚が安心感となり、自分らしくいられる所以なのだと思います。

 

サードプレイスを作ること

私は仕事として母力に関わっていますが、母力では子育て中なら誰でも参加できるイベントが多数あります。一部住まいや、子どもの年齢などに制限があるものもありますが、ないものも多くあります。特に子どもがまだ小さいママはなんだか社会と切り離されているような気持になったり、子育て中のモヤモヤを聞いてもらいたくても夫にはいまいち伝わらずわかってもらえなかったり。悩みや愚痴、他愛もない子育てエピソードを誰かわかってくれる人に聞いてもらいたいと感じることもあるのではないでしょうか。そんな時は、母力のイベントに遊びに来て下さい。母力のスタッフはみんな現役ママ。きっと役に立てることがあると思います。子どもがまだ小さくて外出が難しかったり、運転が不安だったり、転入ママで土地勘がなかったり、そんな方へはLINEでいつでもどこからでも先輩ママと繋がれる【みやママとも-miyama-】という窓口もあります。気軽にメッセージを送ってみてください。知りたい子育てや地域の情報が得られたり、悩みや話も聞いてもらえたりしますよ。


子育て中はそんなふうに自分が行き詰ったときに駆け込める場所があると、それは自分の助けになります。さぁどぷれいすSANは私だけではなく、きっとたくさんの子育て中ママのサードプレイスとなるでしょう。

 

 

文責 木田美早

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